怖い夢を見ないようする方法【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.7.26放送
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怖い夢を見ないようにする方法
本日は【SLEEP CONCIERGE】のコーナーに届いた質問、メッセージに対して
眠りのスペシャリストがお答えしたQ&Aをご紹介♪
Q.怖い夢の話を聞いて質問です。
怖い夢でなくとも少し焦る夢、仕事の失敗とかそういう不安が夢に出ることが若い頃から癖のようにあるのですが、年を重ねて、現実に戻るのに時間がかかることがあります。
このことが自分にとって意外にしんどく、夢の中の現実味を、実際に本当のことだったように感じてしまうので、精神的にショックが大きいまま一日を始めてしまうこともあります。
良い方法はないでしょうか?起きてからできること、寝る前にできることなどあれば試してみたいと思います。
A.先日「個人によって怖いと感じる夢の傾向は違う」と説明したように、おばけがでたり襲われたりだけが悪夢ではありません。
ストレスマネジメント研究で扱われた悪夢の典型パターンには「遅刻」もあります。
質問者さまが見られている夢も、感情的な負荷が大きいようなので悪夢に該当します。
悪夢を見た日は見ていない日に比べ、精神的にも不安定になりやすく不調も出やすいと分かっています。
■夢を書きかえる!?
夢の役割として、大まかに「記憶の固定と感情処理」が考えられていますが、具体的には「問題解決へのシミュレーション」もあります。
予め起こりそうなことを体験しておくということです。
そのため、治療で行われるのは「リハーサル」という、起きてから絵や文章で夢の結末をかえる方法です。
単純ではありますが、7割に効果があったとされる方法ですので、想像力を働かせてハッピーエンドに持ち込んでみてください♪
■明晰夢で解決!?
他にも、明晰夢の訓練をするといいかもしれません。
「明晰夢」とは、夢を見ながら「これは夢だ!」と認識している状態のことで、悪夢に打ち勝つだけでなく、
問題解決力やメンタルヘルスの改善も期待されています。この明晰夢は2割以上の人が見ているとされています。
明晰夢を見れるようにするには、起きているときに定期的に、今が”夢か現実か”を確認する癖をつけたり、俯瞰する位置ですすめるRPGのようなゲームをするといいようです。
■夢とパーソナリティの関連性
夢とパーソナリティ(性格)の関連は示されており、神経症傾向の方は鮮明な夢を見やすく、悪夢に悩みやすいと言われています。
思考の癖をかえるのは難しいと思いますが、あくまで夢の材料は記憶から引っ張り出されているので、いい材料を詰め込むという意味で
「ポジティブに過ごす」、「気分のいいものに触れる」という行動は意識して出来ることの1つです。
どこか神秘的な夢も解明はすすんでいます。
いつかは、悪夢もサクッと解決するようになっているかもしれません。
悪夢を見ると、次の日がしんどかったり、嫌な気持ちになったりと気が滅入ってしまういますよね。
出来そうなことから取り組んでみて、いい夢を見て気持ちのいい朝を迎えましょう\(^O^)/
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