ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2021.7.21放送
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運動は大切と分かっていても、特に夏は暑くて動きたくない…と感じてしまう方も多いのではないでしょうか?
本日は「運動と睡眠」の関係性についてご紹介します。
【運動と睡眠の関係性】
運動を習慣づけると、睡眠にとってプラスになります。
程よい運動は覚醒刺激になりますが、質の良い睡眠にも良い影響があります。
さらに質の良い睡眠は「運動」にもプラスになります。
しっかり眠ると、その日習得した運動技能のレベルアップにもつながると言われています。
そもそも記憶の定着には睡眠が深く関わっています。
体で覚える運動技能も「記憶の一種」と考えると理屈として納得できるかと思います。
体が覚えた動きや形、スタイル、バランス等を記憶しておくには、質の良い睡眠が必要不可欠です!
また、睡眠不足のまま運動をすると、運動をしても汗のかき始めが遅くなるなど、自律神経の働きが乱れることがわかっています。
汗をかくタイミングがずれると、熱中症の原因にもなります。
睡眠不足の状態での運動は特に注意が必要となるのでお気をつけください!
【運動行うおすすめの時間帯】
睡眠を意識した運動を行う場合、夕方~午後8時頃までが最もおすすめです。
体温が最も高くなる「最高体温」をむかえるこの時間帯は、体も動きやすい上に、運動によってさらに体温が上がり体温の変化にメリハリがつきやすくなります。
この体温の変化の落差が、寝つきを良くしてくれます。
「睡眠前に運動などほどよく疲れることをすればきっと眠れるだろう」という考え方も正しくはあります。
しかし、寝る前の比較的遅い時間に運動をしてしまうと、活動モードの交感神経活動のスイッチが入ってしまい、体温が下がるまで「眠気」はやってきにくくなってしまうので逆効果になってしまいます。
運動をするなら、寝る直前ではなく、夕方から午後8時頃がおすすめです。
最後に…
運動不足だから運動を今から始めようと考えている方は、最初はハリキリすぎないことも大切なポイントです。
普段、あまり運動をしていない人が急にハードな運動をすると睡眠は逆に悪化してしまうことがあるそうです。
高齢者の方の場合は、ストレッチや体操といった軽いものでも、続けることで睡眠改善の効果が出てくると言われています。
ポイントは、運動を「習慣づけること」!
今週からオリンピックも開幕となりました。
この機会に週に3回ほどは続けられそう、そんな目線で自分なりのトレーニングを選んでみてください!