ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2020.12.09放送
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冬と共にやってくるのが「受験シーズン」です。
また、今もテスト期間真っ只中という学生さんもいらっしゃるのでは…?
昔は睡眠時間を削って勉強することを称えていましたが、
今は睡眠時間を削ることは、かえって効率が悪くなるといわれています。
「記憶」と「睡眠」のポイントは、
学習したことを記憶に定着させるには、
その日の晩にまとまった睡眠をとる必要がある ということです!
「記憶」は大きく2つの種類があります。
・言葉にできる、お勉強や出来事
・自転車の運転のような体で覚える技能や運動
どちらの定着にも睡眠が大きく関わっています。
また、不要な記憶を「忘れる」ことも睡眠が大きな役割を担っています。
寝ている間に入ってきた膨大な情報を整理し、
起きたら「重要」と判断したものは身に着いている状態になります。
つまり、ひらめきを必要とする勉強は「朝」、暗記物は「夜」に詰め込むのがおすすめです。
【記憶力と環境の4つのポイント】
「ある程度の空腹」「水分補給」「快適な室温」「軽い運動」
「ある程度の空腹」
記憶力は 、軽く空腹状態の方が集中力が高まると言われています。
ついつい夜食を取り入れてしまうこともありますが、遅い時間の食事はその後の睡眠の質も低下させるので、睡眠の面でもおすすめできません。
何より12時間以上起きている状態になると、パフォーマンスはどんどん落ちていくので、夜食を必要としないうちに、勉強は切り上げるのが効率的になります。
「水分補給」
体重の1%以下のごく軽い脱水でも記憶力の低下が起こることがわかっています。
頭が冴えるからとカフェイン中心にとっていると、水分補給にはなっていないので注意が必要です。
また個人差はあるんですが、カフェインの覚醒作用は4時間ほど体に残るので夕方以降は控えるようにしましょう。
「快適な室温」
学習効率が最も高い室温は一年を通して25℃付近だと言われています!
寒さは体にとってストレスです。
WHOでは「健康のために最低でも室温は18℃」と強く勧告しています。
ただ、足元との温度差が大きくなり過ぎないようにも注意が必要です。
また睡眠中も寒いと目が覚める回数が増えてしまうので、
寝室の室温は16℃から26℃、湿度は50%前後が理想とされています。
「軽い運動」
ご存じの方も多くいらっしゃるかと思いますが、
脳の記憶を司る部位も刺激することがわかっています。
気分転換に取り入れてみてはいかがでしょう?
睡眠をしっかりとって記憶力をアップ!
心もカラダも万全の態勢で挑んでください!