秋の睡眠健康週間
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.9.6放送
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秋の睡眠健康週間について
9月には睡眠に関する記念日があり、9月3日がその記念日にあたります。9と3を「ぐっすり」と読む語呂合わせで「睡眠の日」です。
この日の前後1週間は「秋の睡眠健康週間」となっています。
秋の夜長・・とはいっても、まだまだ厳しい残暑の中ではありますが、いい機会でもあるので、普段の睡眠を見直してみましょう♪
◆健康づくりのための睡眠指針について
参考にしたいのが、厚生労働省が出している「健康づくりのための睡眠指針」です。現在12箇条が設定されていますが、これは2014年に発表され、もうすぐ10年となります。
この10年間で睡眠に関する研究の進歩や社会の変化もあり、改定の準備がすすめられています。
ちなみに、国から睡眠に関する指針が初めて出されたのが20年前の2003年でした。今でも「快適な睡眠のための7箇条」として公開されています。
シンプルで啓発活動としてわかりやすく、今でも通用するものですので、今回はその7箇条をご紹介します。
◆快適な睡眠のための7箇条
1.快適な睡眠でいきいき健康生活
・快適な睡眠で、疲労回復・ストレス解消・事故防止
・睡眠に問題があると、高血圧・心臓病・脳卒中など生活習慣病のリスクが上昇
・快適な睡眠をもたらす生活習慣として、定期的な運動と朝食
2.睡眠は人それぞれ、日中、元気はつらつ!が快適な睡眠のパロメーター
・自分にあった睡眠時間があり、8時間にこだわらない
・寝床で長く過ごしすぎると熟睡感が減る
・年齢を重ねると睡眠時間は短くなるのが普通
3.快適な睡眠は、自ら創り出す
・夕食後のカフェイン摂取は寝付きを悪くする
・「睡眠薬代わりの寝酒」は、睡眠の質を悪くする
・不快な音や光を防ぐ環境づくりや、自分にあった寝具の工夫
4.眠る前に自分なりのリラックス法、眠ろうとする意気込みが頭を冴えさせる
・軽い読書、音楽、香り、ストレッチなどでリラックス
・自然に眠たくなってから寝床に就く、眠ろうと意気込むとかえって逆効果
・ぬるめの入浴で寝付き良く
5.目が覚めたら日光を取り入れ、体内時計をスイッチオン
・同じ時刻に毎日起床
・早起きが早寝に通じる
・休日に遅くまで寝床で過ごすと、翌日の朝がつらくなる
6.午後の眠気をやり過ごす
・短い昼寝でリフレッシュ、昼寝をするなら午後3時前の20分~30分
・夕方以降の昼寝は夜の睡眠に悪影響
・長い昼寝はかえってぼんやりのもと
7.睡眠障害は専門家に相談
・睡眠障害は、「体や心の病気」のサインのことがある
・寝付けない、熟睡感がない、充分眠っても日中の眠気が強い、という時は要注意
・睡眠中の激しいいびき、足のむずむず感、歯ぎしりも要注意
ざっとご紹介しましたがいかがでしょうか?
自分の睡眠は他の人と比べられることが少なく、これでいいと思っていても、実は上手に眠れていないかもしれません。
自分で解決できないことが出てきたら、7箇条の最後にもありましたが、専門家への相談もぜひ視野に入れてみてください。
今週は「秋の睡眠健康週間」です。
生活習慣を改善したいなと思っている方、そして睡眠の質を上げたいなと思っている方は、今夜からでも出来ることがあるので、ぜひ試してみてください。
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