秋の睡眠健康週間について②
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.9.13放送
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秋の睡眠健康週間
先日のブログで「快適な睡眠のための7箇条」についてご紹介させていただきました。
睡眠に関する指針が初めて出された20年前、2003年当時のものをピックアップしましたが、今回は、現在、厚生労働省が出している「健康づくりのための睡眠指針12箇条」を見ていきましょう。
◆「健康づくりのための睡眠指針12箇条」について
体と心の健康づくりのために、世代別や、睡眠に悩む人、関心の薄い人、おろそかにしてしまう人に、正しい知識を身につけてもらうためのアドバイスがなされています。
その12箇条をご紹介します。
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、昼間の眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、昼間に適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
となっています。
この「健康づくりのための睡眠指針12箇条」は2014年に発表されましたが、国民健康調査による国民の睡眠状況はどうなっているのかというと、残念ながら改善はしていません。
来年2024年にまた、この「睡眠指針」が改定されるようですが、改定では「より実効性をもつ取り組み」を目指しているそうです。
◆睡眠をサポートする環境
睡眠をサポートする環境も色々と変化があります。
この10年で市販される睡眠計測機器も増え、ウェアラブル端末で同時に計測できる項目も増えました。
睡眠の重要性に気づいた人々が、睡眠改善のために行動を起こしやすくなったのは喜ばしいことですが、そういったデータを活かすためには、当然、睡眠の正しい知識も必要になります。
「健康づくりのための睡眠指針12箇条」の解説ページには、睡眠分野の中でも、それぞれ専門の違う先生方が携わって作られているので参考になると思います。
厚生労働省のホームページもぜひ覗いてみてください。
9月の秋の睡眠健康週間ということで取り上げてきました「健康づくりのための睡眠指針」。
睡眠を良くするために何かをはじめようかな、と思いますよね。
まずは出来ることからという意識で、3日、2週間、3ヶ月・・・と続けられそうなレベルの目標を立てて取り組んでみてください。
睡眠改善は、習慣化することがポイントで、焦らないことも大事です。
自分の生活に無理なく取り入れられることを見つけて、質の良い睡眠を一緒に目指していきましょう!(^^)!
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