就寝時の明かりについて【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.05.31放送
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就寝時の照明環境
本日は【SLEEP CONCIERGE】のコーナーに届いた質問、メッセージに対して
眠りのスペシャリストがお答えしたQ&Aをご紹介♪
Q.小さい頃からの癖で電気をつけっぱなしにして眠っています。
実際に眠っている自覚はあるんですが、電気を消して眠るほうが、質的にはやっぱりいいんでしょうか?
ちなみに、電気をつけていたいのに“まぶしい!”と思ってふとんをかぶって寝ているという癖もあります。これが私の眠りのスタイルでもあるんですが・・。
A.光は覚醒刺激となるため、質を考えると暗い方がいいです。
目から入ってくる光が減ることによって、体は夜になったことを感知します。
■夜になって起こる体の変化
・メラトニンというリズムの調整作用や抗酸化作用があるホルモンが分泌される。
・深部体温が低下していき省エネモードになる。
夜になると、このようなことが体におきます。
ですので、明るい部屋で寝るとメラトニンの分泌が抑制され、深部体温の低下が緩やかになってしまいます。
つまり、体がしっかりと休まらず、翌日のためのリカバリーが不十分になる恐れがあります。
ちなみに、アイマスクを付けて寝るとパフォーマンスが良くなったり、深い睡眠が増えたりという実験結果もあります。
寝室が明るいと太るという調査もあったので、やはり明るいところで寝るというのは不自然なのようです。
■光による子どもへの影響
質問者さんは、“電気をつけっぱなしで、ふとんを被って寝るのが小さい頃からの癖”と仰っていましたが、ふとんを頭まで被って寝る癖のある人は、弟・妹という印象があります。
同室で年の離れた兄弟で寝かしているご家庭の方は、就寝時刻の違いに気を配ってあげてほしいです。
子どもは大人より目の水晶体が澄んでいるので、光の影響を受けやすくなっています。
ですので、夜は早めから、過ごす部屋の照明を暗めにしていくのが理想です!
とは言っても、心理面と睡眠は切っても切れない関係です。
■光への対策アイデア
真っ暗であることで不安感が高まるようであれば、豆電球程度や月明かり程度の明るさもすすめられています。
ただし、まぶた越しでも眩しさをは感じるので、先程紹介したアイマスクなどで工夫をするといいかもしれません。
例えば、電球の位置を真上ではなくフットライトなどで足元にしてみたり、蓄光のアイテムを置いてみるのもいいかもしれません。
普段は真っ暗で寝る方も地震など、何か不安な時に、物の輪郭が分かるくらいの明かりは付けてもいいと思います。
せめて煌煌とした蛍光灯色の明かりは止めて、暖色系の明かりにしてみてください!
出来るところからでいいので、少しずつ生活に取り入れてみてくださいね!