大事な時の眠気への対策【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.5.31放送
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Q.映画を映画館に観に行くのが大好きで長年の趣味のひとつなんですが、最近、どうしても途中で眠ってしまいます。年齢なのでしょうか?
眠ってしまわないようにできるアイデアがあれば、教えてほしいです。
A.どうしても、中年期頃から眠る力・起き続ける力のどちらも落ちていくので、年齢のせいもあるかもしれません。
それに、暗くなると抗いがたい眠気がくることもあると思います。
眠ってしまわないようにできるアイデアで思い浮かぶものは「カフェイン」。
カフェインを摂取すると30分くらいで覚醒作用が効いてきますが、トイレも近くなってしまうのがネックですよね…。
そうなると、調整できることは「時間帯」!!
■鑑賞の時間帯を工夫する
一日の中で眠くなる時間帯と頭がすっきりしている時間帯があると思います。
朝型か夜型にもよりますが、大体、午前中の10時~11時、夕方6時前後が眠くなりにくい時間帯です。
体内リズム的にも午後1時~3時には約半日の眠気のリズムが来やすいので避けつつ、起きてから16時間くらい経ってしまうと覚醒より睡眠モードに入りやすくなるので、ここも避けた方がよいでしょう。
さらに、空腹状態だと基本的に眠くなりにくいので、食事前となると、午前の遅めの時間帯か夕方がオススメです。
(お腹は鳴ってしまうかもしれません...。)
【顎を動かす】
他に手軽にできることは、ガムなどを噛んだりして顎を動かすことです。
上映中にしゃべったり、身体を動かしたりはマナー違反ですが、顎なら周りに迷惑がない範囲で動かせるので、
眠気を飛ばすには有効です!
もっと単純で基本的なことを言うと、寝不足でない状態で挑むことです!!!
【睡眠時無呼吸症候群の可能性】
もし、他の場面でも耐えがたい眠気に襲われているのなら、「睡眠時無呼吸症候群」の可能性があります。
ESS(エポワススリープネススケール)という質問紙があり、日中の眠気の強さをセルフチェックすることができます。
8つの日常場面で自分は起きていられるか4段階で答えていくもので、その中に、
「テレビを見ている」や「劇場や会議にて座っている」という状況の設問もあります。
よかったら、ネットで簡単に試せるので、眠気の強さが心配な場合は、一度やってみてください♪
自分のできる方法で眠気対策して、大事な時に眠ってしまわないように気を付けてみてください!