春の睡眠の悩みについて
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.4.12放送
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春のねむり
春になると、朝の冷え込みも落ち着き、心地よい気温でスッと起きられそうなものですが、なぜか寝過ごしてしまう...ということもありますよね?
この理由のひとつに、
動きやすくなったことで活動量が増え、そこから疲れたり、
気温差や環境の変化などのストレスで自律神経の働きが乱れ、昼間に眠い…、朝も起きづらい…という現象を引き起こすとも言われています。
春の睡眠の悩みを克服していくにはどうすればいいのか?
その対策方法についてお話をさせていただきます。
◆「朝の起きにくさ」の克服方法
当然、十分な睡眠時間・規則正しい生活リズムを意識することが大前提となりますが、
その上で、朝の目覚めはある程度、意識の問題でなんとかなることもあります。
例えば、こんな経験はないでしょうか。
子どもの頃、遠足や運動会などの楽しみにしていたイベントの日には、なぜか早起きができた!!
このメカニズムと同じで起きるのが楽しみだったり、起きる時間を意識して眠りについたりすると、その時間の前に体内では起きる準備がはじまるので、スッと目を覚ますことができます。
この目覚ましに頼らない方法を「自己覚醒」と言います。
この「自己覚醒」は、理想的な起床方法の一つで、年齢とともにできる割合は高くなりますが、練習すればほとんどの人が習得できると言われています。
その方法は、
何よりもまず「起きたいと思う」こと。
そして、起きたい時刻を声に出すなど強く意識することです。
ある程度成功した時にご褒美を用意しておくのもいいかもしれません。
そうすると、だんだん朝への苦手意識がなくなってきます。
◆「お昼の眠気」の対策方法
昼寝は怠けているイメージをもたれることもありますが、決して悪いものではありません。
なぜなら、そのお昼のウトウトとした眠気を飛ばす最も効果的な方法は、「いったん寝てしまうこと」だからです!!
この昼寝は、強い眠気が来る前に、あらかじめ短時間眠ると午後のパフォーマンスを上げることができるとされており、「パワーナップ」とも呼ばれています。
短時間のお昼寝は、遅くても午後3時までにするようにして、時間は20分程度。
そうすることで、深い睡眠に入らず、夜の睡眠の邪魔にもならず、お昼寝したあとの "寝ぼけ" も起きにくくなります。
眠れていなくても、目を閉じている時間をとるだけでも頭はスッキリしてきます。
慣れてくるとだんだんスッと眠れるようになってくるので、座った状態で静かに過ごせる場所もみつけてみてください。
また、お昼寝が難しい場合は、軽く体を動かすことでも眠気対策になります。
日光を浴びながら散歩をしたり、階段の上り下りなどがおススメです。
ポイントは活動にメリハリをつけることです。そうすると、夜の睡眠も整いやすくなります。
仕事中や授業中の眠気は厄介ですよね…。
午後の眠気は体内リズム的にやってくるものだと思って、短時間のお昼寝を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?