寝返りの必要性【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.4.26放送
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寝ている間の姿勢について
本日は【SLEEP CONCIERGE】のコーナーに届いた質問、メッセージに対して
眠りのスペシャリストがお答えしたQ&Aをご紹介♪
Q.体の左側を横にして寝る癖があるんですが、朝まで同じ体制で起きることが多く、カラダがイタタとなるときがあります。
寝相は悪いほうがいいと聞いたことがあるんですがなるべく色んな姿勢で寝たほうがいいんでしょうか
A.姿勢は無意識に自分が楽だと感じるものになっているので、右か左かは特に気にしなくても大丈夫です。
ただし、自然におこる、意識がない状態での寝返りは必要なものなので、した方がいいです。
■寝返りの役割について
「寝返り」「寝相」「寝姿勢」に関して誤解している方も多いかもしれません。
寝返りの役割としては、同じ姿勢でいることで同じ場所に圧がかかって、イタタとならないようにするためと、熱がこもらないようにするためというのが大きな役割なのです。
他にも睡眠段階の切り替えのスイッチ的なものとも言われていいます。
■寝返りの回数について
寝返りの回数として、睡眠時間の関係もありますが、だいたい平均で20回くらいうつものです。
以前、睡眠実験の参加者さんの映像を確認したところ、本当に少ない人だと2回とか4回、多い人だと100回を超えるような人も見受けられました。
動きが多すぎる場合は、「寝つけなくて…」とか「収まりが悪くて…」という意識下でのものも多く含みます。
この印象で寝返りはよくないと思われがちなようです。
■寝相が悪い方がいい...?
基本的に深い睡眠中は動かないですが、深い睡眠自体、全体の2割程度のもの。
ですから、7時間もあんまり動かないでいると、いざというときに、「体がバッと動かなくて生き残れないかもしれない...」ということもあり、動かない方が不自然です。
逆に、寝相が悪い方がいいという説は、子どもの話かもしれません。
大人は眠っていても、ある程度危険がないように、脳の制御が働いているものですが、子どもはそこが未発達のため、せわしないのが普通。
大人は無意識にほどほど動くのがいいです。
■寝具で気を付けるポイント
・寝返りを打つ際、大きな力を必要としないようにする
→敷きふとんを適切な硬さのものにしたり、掛けふとんを軽めのものにしたりする
・ある程度、同じ姿勢でいても痛くならない
→敷きふとんの体圧分散性はあるかや、へたってきていないかチェックする
・寝返りを打つのに十分なスペースがある
→敷きふとんの横幅を十分にとり、周囲を整頓する
■最後に
無意識化での睡眠中、ほどほどに寝返りがある方がいいですが、寝る姿勢に関しては自分が楽な姿勢で寝てみてください!
そして寝具を買い替えられる際は上記のポイントを踏まえて選んでみてくださいね!