徹夜が体に与える影響【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.2.22放送
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Q.コロナの影響で、普段は日勤・夜勤と分かれているシフトが一日徹夜、翌日休み、また徹夜という生活を送っています。
徹夜明けで家に帰ると、眠たいはずなのに全く眠れません。
1日徹夜すると体にどんな影響があるんでしょうか?
A.徹夜明けですぐに眠れないのは、「朝日を浴びたこと」と「過覚醒」が考えられます。
体は疲れていても、強い光を浴びてしまうと概日リズムがリセットされて「朝だ!活動だ!」というスイッチが入ってしまいます。
その上、仕事での緊張状態で交感神経の方に入っているスイッチが上手く切替えられていないと、うまくリラックス出来ません。
サングラスなどで光の対策を行い、リラックスアイテムを積極的に用いてみてください。
■徹夜による体への影響
【体内時計への影響】
人間は体内時計を無視して睡眠や覚醒をある程度意思の力で調整できてしまいます。
しかし、その無理はどこかにしわ寄せがきてしまいます。
1つの体なのに体内の時計たちがバラバラに動いていると起こるのが、いわゆる「時差ボケ」です。
時差ボケは、時差による昼夜の変化だけでなく生活スケジュールの急激な逆転でも起こってしまいます。
ほとんどの人が不眠、体のだるさ、気分の悪さ、胃腸の調子が悪いといった何らかの不調が出てきます。
ストレスがキーであると言われているので、平気な人はその状況を克服できるか楽しめる人なのかもしれません。
【心身への影響】
徹夜の影響として分かりやすいのが、頭が働かないといった認知能力の低下です。
情緒不安定な状態にもなるので、キレやすくなったり、不安になったり、逆にハイになったりすることもあります。
車の運転などをされる方は特に気を付けてください。
また、高カロリーなものやジャンキーなものを食べたくなるという傾向もあると言われているので、
・献立は予め決めておく
・コンビニに寄らないようにする
等の対策を取らないと太りやすくもなってしまいます。
【健康への影響】
また、徹夜をすると自律神経の働きが上手くいきにくくなるため、高血圧や便秘になる可能性もあります。
長期的にリズムの乱れた生活を送っているとガンや生活習慣病、うつなどのリスクも高くなりやすいと言われており、健康を害するのは確かです。
他の生活上で出来る範囲で健康に気を配って、仮眠をうまく使って乗り切ってください。