目覚めを良くする方法
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.11.2放送
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冬でも快適に目覚めるには
11月に入り、あたたかいおふとんが心地よい季節になってきました。
と同時に、朝起きるのがつらい季節でもありますよね。
そこで本日は、冬の朝もスッキリと快適に目覚めるには何が大切かを見ていきたいと思います。
◆若者の早起き
年を重ねるにつれて苦手だった早起きが苦ではなくなる…なんて話もありますが、若者だから早起きが苦手なのでしょうか?
確かに睡眠は年齢と共に変化していくもので、二十歳前後は一番体内リズムが遅れている頃なのだそうです。
ついつい夜更かし・朝寝坊をする方が楽にできる年齢なので早起きがしにくく、それが加齢と共にだんだん自然と早起きになってくる人が多くなると言われています。
また、体内リズムは体温の変化もコントロールしているため、朝にまだ体温が上がってきていないと活動モードになりにくいというのは仕方のない現象でもあります。
ただし、ウトウト…としながらあたたかいおふとんにいる二度寝の時間は何とも言えない幸福感がありますよね。
早起きのため!ではなく、二度寝の幸せを味わうため!と考えると、夜更かしを止めて睡眠時間をたっぷりと確保しようかな…と思えるのではないでしょうか?
◆目覚ましの上手な使い方
朝起きるために大抵の人が頼っているのが「目覚まし時計」だと思いますが、目覚ましのスヌーズ機能はどのように使用していますか?
そもそもの設定が5分となっているので、5分おきにスヌーズ機能を使用している方は多いかと思います。
ただし、朝気持ち良く起きることが出来ない…という方は、もしかするとこの5分という間隔がストレスを感じる設定になっている可能性があります。
気持ちの良い間隔は人によってそれぞれ異なるため、
「10分を2回」や「20分に1回」
など自分にとってストレスが少ない設定を色々と試してみると快適に起きやすくなるかもしれません。
◆朝が楽になるコツ
なかなか目が覚めずにボーっとしてしまう…という方は朝の動きを書き出してルーティン化してみても良いかもしれません。
ルーティン化することで、スムーズに行動にうつりやすくなりますよ。
また、末端部分からスイッチを入れることもオススメです。
・手足をバタバタさせる
・ふとんから出たら軽く体を動かす
・熱めシャワーを浴びる
など体温を上げることを意識してみてください。
また、苦手克服の近道に「慣れ」という言葉があります。
先ほど出てきたルーティン化もその一つですが、やはり大切になってくるのは規則正しさです。
規則正しく寝て起きてを繰り返していると、「いつもの起床時間に向けて体温や血液を上げて…」と体は起床の準備をしてくれるようになります。
つまり、不規則だと体も準備不足になり、無理やり目覚ましに起こされるということになります。
朝日を浴びることで体内リズムがリセットされるので、朝は積極的に明るい所で過ごすように心掛けることも気持ち良く目覚めるきっかけになります。
ただ、色々と試した結果どうしても朝起きることが出来ないという方は、そもそもの睡眠時間が足りていなかったり、睡眠の質が悪かったりという根本的な原因があるかもしれません。
特に思春期のお子さんの場合は、「起立性調節障害」という自律神経の働きの問題で立ち上がれないこともあります。
「怠け」や「気合が足りない」などと決めつけずに原因を探ってみてください。
少しの工夫によって朝スッキリと目覚めることが出来るかもしれません。
出来そうなところから少しずつ試してみてはいかがでしょうか?