あたたかく眠るコツ【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.10.26放送
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Q.学生の僕でもできるような、お手軽にあったかく眠れる方法ってありますか?
A.冬の場合は「乾燥に気を付けて、お部屋から暖かくすること」
睡眠の質を保つためには最低でも13℃、出来れば18℃以上が健康のためにも良いとされています。
■睡眠時の部屋の環境
寝室の環境として、夏は「熱中症対策のためにもエアコンを使用すること」がかなり浸透してきましたが、冬は寒さを我慢している方も多いのではないでしょうか?
実は部屋が寒いというだけで高血圧や夜間頻尿、風邪などのリスクが高くなるため
「室温は18℃以上」にするようにWHOからも強い勧告が出されています。
これは、単に体だけをあたたかくしても免れないため、今後は「冬の寒さも我慢は良くない」が冬の常識になるかもしれません。
■あたたかく眠るための寝具選び
寒いのが良くないことは承知していても、環境対策や節電に励む!という方に抑えてほしいポイントが寝具選びです。
寒いからと重ね着をして寝たり、上にたくさんの寝具を重ねて眠るのはあまりよくありません。
若い人だと起毛のパーカーやモコモコしたものを着て寝る方もいるかと思いますが、これは汗が肌に残って寝冷えに繋がるので要注意です。
その他にも、重い毛布を羽毛ふとんと使用している場合も注意が必要です。
・ふとんに含まれる空気が保温してくれるのに、重い毛布がその嵩を潰してしまう
・羽毛の下に分厚い毛布を入れると、羽毛がためた空気に体温が伝わらず温まらない
など羽毛ふとん本来の機能を生かせない可能性があります。
締め付けられたり、重みで動きにくいと血行が悪くなって末端が冷えてしまうこともあるので、
いっぱい寝具を重ねることもおすすめしません。
冬の場合は、カバーを冬物にすると1枚でカバーと毛布の役割を果たしてくれるので、あたたかくて軽いだけでなく、取り扱いも楽になります!
その他にも、熱はどんどん下に逃げていくので毛足の長い冬用敷きパッドにするとより効果的です。
冬にぴったりな<あったか寝具>特集はこちら
◆冬の睡眠時の注意点
冬になるとホットカーペットや電気毛布で寝ているという方もいらっしゃるかもしれませんが、これはあまりオススメしません。
ずっと加熱してしまうと、体温が下がって体が省エネモードになるのを邪魔してしまいます。
そのため、温める道具としては自然に冷えていく「湯たんぽ」がオススメです。
レンジであたためるような簡単なものもありますし、わざわざ買うのは…という方はHOTのペットボトルに火傷しない程度のお湯を入れて代用も出来ます。
足元を温めると寝付きが良くなるので、ぜひお試しください!
◆まとめ
冬でもあたたかく眠るためには、出来るだけ部屋からあたためるように工夫してみてください!
また、寝具はモコモコのものや重たいものではなく<ふっくら>としたものを選び、足元からあたためるようにすることがポイントです。
是非、出来るところから少しずつ試してみてください!