夏の睡眠について
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.07.06放送
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気温が高くなり、寝苦しい夏の夜が始まりましたね。
途中で目が覚めることも頻繁にあり、せっかくの睡眠が邪魔されてしまうため悩ましいですよね。
今日はそんな「夏の夜」を乗り切るためのポイントを見ていきましょう!
■熱帯夜におけるエアコンの使用方法
そもそも「熱帯夜」とは、最低気温が25℃を超える夜のことを言いますが、気象庁の長期データによると京都での
熱帯夜の日数は10年で3.7日ずつ増えている傾向があるそうです。
50年前は10日ほどだったのが、今ではなんと30日以上にのぼることも。
こうなると、夜間のエアコンは命を守るアイテムといっても過言ではありません。
そんなエアコンの使用方法についてご紹介します。
①寝室は寝る前には適温になるようにしておく
暑くて我慢が出来なくなってからスイッチをオンにする方も多いかと思いますが、それでは大事な睡眠前半の
深い睡眠を守れません。
②睡眠の質を低下させない室温は<24℃~28℃>
質を良好に保つのであれば室温は26℃くらいを保ち、湿度は50%~60%を目安と考えてください。
冷えすぎが心配な場合は、扇風機などを使用して部屋の中に空気の流れを作ると体感温度は下がるので、
ぜひお試しください。
■睡眠時に気を付けたいこと
まず、忘れてはならないのが<就寝前後の水分補給>です。
眠りにつくと、何時間も水分補給が出来ないにも関わらず、体の水分はどんどん失われていきます。
そのため、必ず水分を補給するように気を付けてください。
次に、睡眠時の注意としては<足を冷やし過ぎない>よう、出来るだけ長ズボンタイプのパジャマを選んでください。
こむら返りは、ふくらはぎの筋肉が冷えても起こりやすいのですが、熱中症の初期段階でも起こることがあります。
こむら返りが起きると強い痛みですぐには歩けないことが多いので、冷やさない予防の他に枕元に水分を準備しておく
ことをオススメします。
最後に、意外と忘れがちな朝に向けた対策を。
夏の朝は日の出が早く、ひときわ眩しいため、朝早くに目が覚めてしまって十分な睡眠時間が確保出来ない…となる
可能性があります。
朝日で自然と目が覚めるのは理想的ではあるのですが、寝不足になってしまうのは良くないので、雨戸や遮光カーテン、アイマスクを使用するなど工夫してみてくださいね。
■最後に
うまく夏と付き合っていくため、そして良い睡眠のためには生活習慣を整えることが何より大切です。
朝は熱中症予防のためにもきちんと朝ごはんを食べる。
夜は寝付きを良くするためにぬるま湯でもいいので入浴する。
などの対策を行い、しっかりとした睡眠がとれるように心掛けましょう。
睡眠をとることで疲労回復に繋がるだけでなく、自律神経の働きが整い、汗を適切にかけるようになるため、
過ごしやすくなります。
まだまだ夏は始まったばかりですので、夏本番に向けて出来るところから実践していきましょう!!