子どもの睡眠について【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.05.25放送
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子どもの夜更かしと睡眠不足
本日は【SLEEP CONCIERGE】のコーナーに届いた質問、メッセージに対して
眠りのスペシャリストがお答えしたQ&Aをご紹介♪
Q.10歳の娘が、最近夜更かしをするようになり中々寝てくれません。
娘がスッと眠れるように寝る前にすると良いことってありますか?
A.夜寝る前だけでなく、朝の行動からリズムを意識してみてください!
特に「光を浴びる」ことと「食事」はしっかりと規則正しく行いましょう。
■夜更かしをする原因
小学生の睡眠習慣は高学年になるとガクッと悪化すると言われています。
あくびの回数が増えていたり、イライラしやすくなったりと生活の質が低下してそうにないかを
きちんと確認してあげてください。
特に女の子は睡眠時間が短くなりやすく、その後中高生になってもその傾向は続くのですが、
おそらく友人とのコミュニケーションや身支度に時間がかかることが原因だと考えられています。
また、最近の夜更かしの背景として、電子機器での娯楽的なものだけでなく、塾や習い事といった課外活動の頑張りすぎも挙げられています。
大人が褒めすぎてしまう、期待しすぎてしまうと、気が付いたら慢性疲労症候群のような状態に陥ってしまう恐れもあるので、注意が必要です。
■子どもの睡眠不足とその影響
まず、小学生に推奨されている睡眠時間は、"9~11時間"といわれています。
脳の成長のことを考えると高校生くらいまでの睡眠は取り返しがつかないので、体が大きくなっていても
しっかりと睡眠時間を確保することは重要です。
夜更かしが定着してしまう前に食い止めることが出来ると、中学生になってからの
「体調不良」・「不注意」・「人間関係のトラブル」・「自己肯定感の低下」
などを防ぐことにも繋がるので、小学生への睡眠教育は3~4年生で生活の見直し、6年生で再確認
というのが理想的です。
■夜更かしの解消法
まず第一に、体が疲れると眠くなるというメカニズムもあるため、日中はきちんと体を動かすようにしてください。
最近は頭の疲労と、体の疲労のバランスが悪くなりやすいので特に注意してみましょう。
そして夜はリラックスできるように、覚醒に繋がる刺激を取り除くようにしてください。
<覚醒に繋がる刺激>
・煌々とした明かり
→大人よりも子どもは光の影響を受けやすいので、早めに電子機器の操作を終えさせ、部屋の明かりを落としていく
ようにすると自然と眠る準備が整います。
・わくわくするようなこと
→楽しいことがあると眠気は飛ぶため、寝る前は楽しみに制限をかけて朝に回すようなルールを作ってみてください。
どちらも子ども本人が納得していないとケンカになり、リラックスから遠ざかってしまうので、睡眠の大切さをしっかりとレクチャーすることも大切です。
文科省が「早寝早起き朝ごはん」運動の普及啓発用資料を公開しているので、一緒に見てみるのもいいかもしれませんよ!!