睡眠と美容について
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.05.04放送
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睡眠と美容の関係性
お肌の「ゴールデンタイム」、「シンデレラタイム」という言葉があるのはご存知でしょうか。
美容には夜10時から深夜2時の間に眠っていることが大事だという説ですが、実はこの説はウソではないか…と
取り上げられることもあります。
なぜ「ウソではないか…」という噂があるのか、根拠はどこにあるのか、詳しくみていきたいと思います。
■成長ホルモンと美容
肌のダメージの修復には「成長ホルモン」が大きく関わり、睡眠前半の深い眠りの間に最も分泌される
と言われています。
しかし、成長ホルモンは数時間ごとにも分泌はされているので、「睡眠と美容」を成長ホルモンだけで説明するといつ寝ても一緒であると言えなくもありません。
そのため、夜10時から深夜2時の間の睡眠が大事という説がウソではないかという噂に繋がっているのかもしれません。
しかし、「成長ホルモン」だけで説明すると、"お肌のゴールデンタイム"という説を確かめる上では、
「成長ホルモン」以外にも美容に重要な働きをするホルモンがあることと、「体温リズム」を無視していることになります。
■体温リズムと美容
抗炎症作用を持つ「コルチゾール」は睡眠と時刻の両方が、
抗酸化作用を持つ「メラトニン」は夜中にしか分泌しないため時刻が分泌スイッチとなっています。
また、成長ホルモンの分泌がピークとなる深い「ノンレム睡眠」は体温が高い夕方ごろや、「レム睡眠」が出現しやすい明け方の最低体温付近には現れにくいと言われています。
そのため、やはり夜10時以降の体温が低下し始めた頃に寝入り、最低体温付近には睡眠が後半となっていることが理想的となります。
■十分な睡眠の大切さ
<睡眠とダメージの修復>
十分な睡眠は生命維持以外にも、肌や爪、頭皮に栄養を行き届かせるという重要な役割を持っています。
効率よく修復したり備えたりするには、肌に新たなダメージを受けない睡眠中が理想的で、深夜0時前後から十分な睡眠時間を確保することがベストだと言えます。
<睡眠とビタミンC>
また、美肌のために取り入れるものとして「ビタミンC」がよく知られていますが、
いくらお肌のためにビタミンCを摂取しても、睡眠不足などのストレスにさらされると大量に消費されてしまいます。
さらにこのストレスはメラニンを生成させてしまい、シミが一層濃くなる恐れがあります。
紫外線を浴びないように生活している方も多いかと思いますが、睡眠のリズムを整えるためにはやはり「朝日」は浴びたほうが良いと言われています。
紫外線を気にするあまり、光を遮断しておけばいいのでは…と思いがちですが、美容のためには紫外線だけを気にするのではなく、睡眠を整えることも大切です。
■最後に
質の良い睡眠を意識すると、おのずと他の生活習慣も整い、良い変化が生まれてきます。
十分な睡眠をとって、元気できれいなお肌を目指しましょう!