寝具のお手入れについて
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.04.13放送
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寝具のお手入れ方法
春になりあたたかくなるにつれて、冬物の寝具を片付け始めている方も多いかと思いますが、みなさんは寝具のお洗濯やお手入れはどのように行っていますか??
本日は、知って得する!寝具のお手入れ方法についてご紹介いたします。
■寝具の洗濯について
みなさんは繊維製品についている洗濯表示をきちんと確認してから洗濯していますか?
衣料品や寝具など、繊維製品を洗濯する際に最低限チェックしておくべきポイントは「1番左の桶マーク」です。
ここが×(バツ)の場合は家庭での水洗いが出来ないという意味になりますので、ぜひチェックしてみてください。
また、人は季節に関わらず毎晩汗をかいているため、直接肌に触れている寝具は出来るだけ清潔に保てるよう
心掛けたいところです。
洗える寝具は出来るだけこまめに洗濯を行うようにしてください。
とはいえ、中には洗うことが出来ない寝具もありますよね。
洗濯できない寝具は、干したり掃除機をかけたり、布用の除菌スプレーなどを使用してお手入れを行ってください。
■寝具の干し方
吸湿性の良い素材の寝具はおふとんの中を快適に保ってくれますが、その特性を保つためにはしっかりと干す必要が
あります。
▼干す際に気を付けていただきたいポイント▼
【前日に雨が降っていない晴れの日】
干す日さえ晴れていれば問題ないのでは…?と思うかもしれませんが、
前日に雨が降り地面に湿気が残っている場合、太陽の下で干したとしてもカラッと仕上がらない可能性があります。
寝具を干す際は、干す日のお天気だけでなく、前日のお天気も意識してみてください。
干す時間帯は、10時~15時までの間に片面1時間ずつくらいが目安とされています。
そして紫外線が当たりすぎると繊維は傷んでしまいますので、長くご使用いただくために
・日干しは短時間にする
・陰干しを行う
・干す際にカバーを掛けて守る
などの対策を行ってください。
また、おふとんを干す際に"叩く"イメージがあるかと思いますが、
ふとんは力任せに叩いてしまうと繊維が切れてしまい、劣化が早まります。
ふとんたたきを使用する場合は、表面を払うだけにして、取り入れた後に掃除機をかけるとダニ対策にもなります。
■寝具の片付け方
羽毛ふとんを仕舞う際に圧縮袋を使用する方もいらっしゃるかと思いますが、
圧縮してしまうとダウンボールが崩れてカサが減る恐れがありますので、避けた方が良いと言われています。
十分に湿気を飛ばしてから、通気性のある袋や布にくるんで押し入れの上の方へ収納をしてください。
もし、今使用している寝具が10年ほど経っている場合は、ヘタリや片寄り、側生地の汚れなどがあるかもしれません。
仕舞う前に一度チェックをして、気になるようであれば打ち直しなどを検討してみてください。
【羽毛ふとんの打ち直しについてはこちら】
また、毛布に使用されているウールやカシミヤ、シルクなどは防虫剤を入れるなどの「虫対策」が必須です。
■最後に
世界的に環境問題を考えるようになってきましたが、おふとんも大切な資源のひとつです。
大切な資源をムダにすることがないよう、適切なメンテナンスをして長く大事に使用していきましょう。