若者の睡眠について
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.04.06放送
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若者の睡眠の変化
4月より成人の年齢が18歳に引き下げられましたが、これにより制度や法律でも新たな変化・変更があります。
環境や生活の変化に伴い、生活リズムにも影響があるかもしれませんが、そんな場合でもしっかりと管理していきたいのが「睡眠」です。
本日は、そんな「若者の睡眠」について見ていきましょう!
■若者の睡眠時間
アメリカの国立睡眠財団が推奨している睡眠時間は以下の通りです。
・14歳から17歳の場合:8時間~10時間
・18歳から25歳の若年成人の場合:7時間~9時間
もちろん個人差はありますが、多くの方はこのくらいの時間を睡眠にあてると調子良く過ごすことが出来ると
言われています。
■睡眠の変化
睡眠は年齢で変化していきますが、20歳頃は最も「柔軟」と表現されます。
若いので睡眠に対してのエネルギーがあり、例えば"長く・深く"眠ろうと思えば比較的可能であり、
優先したいことがあれば徹夜も可能です。
ただ、「夜更かしになりやすい」という傾向があります。
夜更かしにはメラトニンという睡眠ホルモンの出方の変化が関係しており、10代後半からは子どもの頃に比べて分泌量が減り、ホルモンの出始めも遅くなります。
■若者の早起きについて
20歳前後が最も体内リズムが遅れると言われているため、早起きがつらい…と感じる方が多いようです。
いつまで寝てるの!!なんて怒られる場面がよくありますが、
この朝寝坊の中には早寝早起きに慣れれば解決するわけではない場合もあります。
もちろん早寝早起きに慣れさえすれば多少は楽になりますが、睡眠は様々なメカニズムで起こっており、
その中には「体温変化」や「ホルモン分泌」などリズムで整っているものも多く、"意思の強さ"や"努力"だけで
コントロールできないものでもあります。
【数日の休みがあってもお昼近くまで寝しまったり、夜更かしをせずに、なるべく普段通りの睡眠リズムを崩さないようにした方がいい】
と何度かお伝えしていますが、若い世代は特に数日の休みであっても普段通りの生活を意識して過ごさないと、
簡単に本来の体内リズムのパターンに戻ってしまい、休み明けにつらい思いをすることになってしまいます。
■最後に
若い世代も上の世代も、やはり体内リズムを意識した生活を送ることが理想となります。
特にコロナ禍で起こった睡眠の変化として「夜更かし」がよく挙げられるので、気を付けてみましょう。
夜は脳が興奮して寝付きが悪くならないように穏やかに過ごすことを心がけるようにしてみてください!!