いびきについて【睡眠Q&A】
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.03.30放送
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いびきの原因と解消法
本日は【SLEEP CONCIERGE】のコーナーに届いた質問、メッセージに対して
眠りのスペシャリストがお答えしたQ&Aをご紹介♪
Q.家のベッドで寝ている時、2階で寝ていても1階にまで聞こえるほどいびきがうるさい
と家族に怒られます。
仕事の都合上、職場にある敷きふとんで仮眠をとることがあるのですが、
職場ではいびきをしていないそうです。
もしかしたら職場の人は気を遣ってくれているのかもしれませんが、
使う寝具といびきは関係ありますか?
A.いびきが起こっている理由によっては、寝具が関係している場合もあります。
■いびきと寝具の関係
いびきと寝具が関係している場合は、以下の2点の理由が考えられます。
①敷きふとんの沈み込みが大きい、または枕が高いなどで空気の通り道が塞がっている。
→この場合は首がぐっと曲がってしまうので、いびきが起こることがあります。
すっと首が伸びた適切な高さになるとおさまるかもしれません。
②敷きふとんの硬さや幅、枕の高さでとりやすい寝姿勢が変わっている。
→この場合は、仰向けに寝て舌が落ち込んで狭くなっていたのであれば、横向けになれば解消します。
職場の寝具の方が枕の高さが合っている、または横向け寝がしやすいのかもしれません。
■その他のいびきの原因
・飲酒
お酒を飲むと、のどの筋肉も緩むためいびきが悪化してしまいます。
そのため家でのみいびきがうるさいのであれば、家では晩酌をしていて、職場での仮眠の際には飲酒をしていないなどの差が関係しているかもしれません。
・疲労具合
いびきには体の疲労具合が関係していることもあります。
いびきをしている・していないが何によるものか、いびき記録アプリと行動のメモを残したものなどを照らし合わせて
判断してみてください。
・睡眠時無呼吸症候群
いびきの陰に、睡眠時無呼吸症候群が隠れていることがあります。
もし心配がある場合には検査も検討してみてください。
十分な酸素を取り込めていないと良い睡眠は妨げられてしまうため、昼間の眠気や集中力の低下が現れやすくなります。
それによる事故の危険性があるだけでなく、心筋梗塞や脳卒中のリスクが何倍も高まり、生活習慣病との関連も要注意
だと言われています。
■いびきの解消法
いびきを解消するには、鼻腔を広げるテープや口が開くのを防ぐテープなどのアイテムが市販されています。
また、喉あたりの肉付きが良く、喉が塞がってしまっているのであればダイエットも有効です。
簡単に解消できるいびきから、病気が隠れているいびきまで、いびきといっても原因はたくさんあります。
なかなか解消しない場合には、ご家族のためにもご自身のためにも放置せず、かかりつけに相談してみてくださいね!