女性の睡眠について
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.03.09放送
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女性の睡眠問題
■日本人女性の睡眠
日本人女性の睡眠時間は、世界的に見ても短く、睡眠への不満も多く抱えていることがわかっています。
これはなぜなのでしょうか??
もちろん、ホルモン分泌パターンの違いや、妊娠・出産、更年期に伴う問題といった女性特有の理由もあるかと思います。
しかし、その一方で「ジェンダーステレオタイプ」という社会に浸透した性別に関する固定観念や偏見による、
家庭での家事・育児や介護負担が背景にあるのではないかとも言われています。
というのも、国際比較の調査によると日本のように男性よりも女性の方が、睡眠時間が短いというパターンは珍しいとされています。
女性の睡眠問題は、日本の社会問題にも通じるのかもしれません。
■女性特有の睡眠問題
・生理前の「深い睡眠の減少」や「耐え難い強い眠気」
・妊娠中は目が覚めやすいだけでなく、トイレ覚醒も増加
・中年期以降には、筋肉の緊張を保ってくれていた「女性ホルモン」の低下による
「睡眠時無呼吸症候群」のリスクが増加
・更年期には、のぼせや冷え性などの症状による不眠の増加や寝付きの悪さ、中途覚醒、寝汗
これらの睡眠問題は女性特有のものであり、心当たりがあるかたもいらっしゃるかもしれません。
そして、こういった症状はご自身でコントロールしにくいことに加えて、家族の都合にも振り回されていると感じると
より不満感が高まってしまうとも言われています。
■睡眠不足による影響
睡眠時間の短さは成人女性だけでなく、中学生の女子にも見られることがわかっています。
「朝は身支度に時間がかかるため、早起きしたい…」
「夜はSNSなどのコミュニケーションをおろそかに出来ない…」
などといった理由から、どこかで睡眠を疎かにしている面もあるようです。
ですが、睡眠は成績に影響するだけでなく、美容や気分にも深く関わってきます。
今後、時短家電や「フェムテック」という女性特有の健康課題をテクノロジーで解決しようという取り組みが普及する
ことで、睡眠が犠牲になることは減ってくるのではないかとの期待の声もあります。
睡眠時間を減らして、その他を充実させたくなってしまいますが、
ひとつひとつのパフォーマンスが落ちてしまうと意味が全くなくなってしまいます。
きちんと睡眠を大切にして、充実した日々を過ごせるようにしていきましょう!