頭痛と睡眠の関係
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2022.02.23放送
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頭痛の種類と主な原因
寝不足で体調が悪いと人によっては頭痛が起きるなど、頭痛と睡眠が関係していることがあります。
ひとくちに頭痛と言っても様々な頭痛がありますが、
なんとなく我慢してやり過ごしている方も多いのではないでしょうか??
他の病気が隠れていない頭痛の中には
・緊張型頭痛
・片頭痛
などがあります。
今回はそれぞれの頭痛の特徴と睡眠との関係について掘り下げていきます!
■緊張型頭痛
頭痛の中では最も多く、国民の約2割以上の方がこのタイプの頭痛に悩まされているとも言われています。
後頭部から首筋に掛けて、重苦しい感じや、頭をベルトでグーっと締め付けられているような圧迫感が起こるのが緊張型頭痛です。
首周りの筋肉が緊張して硬くなると筋肉内の血流が悪くなり、首から頭部への血流にも悪影響が出始めます。
これが緊張型頭痛を招く原因となると言われています。
肩こりがひどい時にも起こりがちで、安静にしていなくても割と動けることが多いので
特に対処もせずにやり過ごすという方も多いのではないでしょうか?
また、このタイプは枕などの寝具が合っていないことが原因の可能性もあります。
■寝具と頭痛の関係
「寝起きに体が痛む…」という声を耳にすることがありますが、枕や敷き寝具があっていないことで、
朝起きた時に首周りから痛みが出ることもあります。
頭は体重の10%ほどの重さがあるので、体重が60㎏の方は頭の重さが6㎏にもなります。
そして、その頭を1晩中支えているのが枕です。
素材にもよりますが、年月が経てば当然へたってくるものでもあります。
へたってくると必要な高さで支えることが出来なくなり、朝起きた時の痛みにつながることもあります。
枕の寿命は3年ほどが目安とされています。
3年以上お使いの方は、へたっていないかなどを一度確認してはいかがでしょうか??
■片頭痛
頭痛にお悩みの方の中には「片頭痛持ち」という方もいらっしゃるかと思います。
ズキズキする痛みが特徴の片頭痛は、静かな所で安静にしていないと悪化すると言われており、日常生活に支障をきたしやすい頭痛です。
原因はまだはっきりしていないのですが、起こりやすい状況がいくつかあります。
その1つは「ストレスや緊張からの解放」や「睡眠リズムの乱れ」、「寝過ぎ」といった自律神経の切り替えがうまくいっていないというものです。
カフェインを摂ると頭痛が一時的に和らぐことがあるため、コーヒーなどを飲む方もいらっしゃいますが
カフェインを摂りすぎて夜の睡眠に影響が出てしまい、睡眠不足からまた頭痛が起きる…という悪循環を生んでしまう
可能性があります。
このことから、「片頭痛持ち」の方は睡眠にも悩んでいることが多いようです。
■その他の頭痛
睡眠が関係するもので言うと、「睡眠時無呼吸症候群」や「歯ぎしり」によって起床時に頭痛が起こることがあります。
また、非常に稀ではありますが就寝中に発生してその痛みで目が覚める「睡眠時頭痛」というものもあります。
また、季節の変わり目や気圧の変化、夜間の高血圧、そして最近ではマスクによる軽い酸欠で
頭痛が起こることがあります。
頭痛持ちの方は「ああ~…またか…」とやり過ごしてしまうことが多いかと思いますが、
いつもと違う痛みに気づくためにもタイミングや痛みの程度などを記録しておくことが重要です。
自分の不調と向き合って、少しでも改善していけるように工夫していきましょう!!