ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2021.11.3放送
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放送日の11月3日は「文化の日」
文化の日は「自由と平和を愛し、文化をすすめる日」ですので、
おふとんの素材である【真綿(まわた)】や、地場産業の織物について学んでいきましょう!
◆真綿について
真綿は、絹・シルクと同じ「蚕」の繭から作られる天然繊維です。
しかし、現在養蚕農家は大変な勢いで減少しています。
今から32年前の平成元年には全国で5万7千戸あった養蚕農家は、
平成22年には756戸、昨年令和2年には228戸と推移しています。
つまり国産の絹は、現在大変貴重なものになっているということです。
◆真綿ふとんについて
この状況を受けて、日本各地の産地では【絹製品ブランド化】に取り組んでいます。
近江では蚕が作った繭を、手で均一に引く「手引き」という江戸時代から続く伝統時な手法で「真綿ふとん」が作られています。
「真綿ふとん」は、クモの糸のような薄い真綿を何層にも重ねることでふくらみを出しています。
<真綿ふとんのできるまで>
◎真綿ふとんのよいところ
・くったりとよく寄り添う肌沿い
・お肌に優しい
・吸放湿性が高いため、おふとんの中で快適な環境をつくってくれる
◆その他の繊維と地場産業
・「綿(めん)」について
身近な素材の綿…。実は現在日本で作られている綿はほとんどありません!
国内で綿花・コットンフラワーを栽培している地域は少しずつ増えてきているようですが、流通して国内自給ができる量にはまだまだ程遠く、現在国内では統計上ほぼゼロと言われています。
・地場産業~織物について~
大阪の泉州、愛知の三河、静岡の遠州のエリアが【日本の三大綿織物産地】と呼ばれています。
細い糸による織物が得意な地域や、タオルが得意な地域などそれぞれに特色がありますが、中でも三河は綿伝来の地と言われており、今でも寝具を含む幅広い分野の織物を生産しています。
また、泉州では戦争需要もあり毛布生産に特化しており、今では日本製の毛布のほとんどを作っています。
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お気に入りの寝具…実はそれぞれの土地で受け継がれてきた技術で作られた背景があるかもしれません。
この機会に調べてみてはいかがでしょうか?