熱帯夜対策と快眠の秘訣について
猛暑の夜を快適に!
連日猛暑が続き、夜も寝苦しい日が続いていますね。
寝不足はつらいもの…どのような熱帯夜への対策があるのか見ていきましょう。
◆夜寝る前に水分は摂っていますか?
絶対に疎かにしてはいけないと言われる「就寝前後の水分補給」。
よく言われますが、眠っている間というのは、当然何時間も水分がとれない状況になり、その間に水分はどんどん失われていくので、気づかないうちに脱水状態となってしまうおそれがあります。
<熱帯夜の定義>
熱帯夜は、夕方から翌日の朝までの最低気温が25℃以上になる夜のことを言いますが、この最低気温が25℃を超える夜は昔に比べて増えているようです。
気象庁のデータによると、東京を例に、1930年代は平均約7日だったのが、1970年代には平均約16日、2000年代には平均約30日とほぼ1カ月近くが熱帯夜となっています。
電気代の高騰も気になるところですが、体調を壊して医療費がかかっては本末転倒です。
何より健康第一ですから、エアコンの使用は躊躇しない、そんな意識を持っておきましょう。
夜間の冷房にまつわるtips
◆エアコンをずっと付けたくない時はどうしたら良いの?
ずっとエアコンをつけておくことに抵抗がある方は、早めにエアコンをつけて寝室を適温にしておいてから就寝し、タイマー機能を使ってみてください。
・タイマーは何時間がベスト?
またカラダの深部の体温が低下していき、深い睡眠が現れる睡眠前半を守るために、最低でも3時間はエアコンを利用して快適な温度に保ってみてください。
・寝る時に最適なエアコンの設定温度は?
睡眠の質を低下させない室温の範囲は24℃~28℃、良好に保つなら26℃ほどが目安になります。
その時、湿度が「50%~60%」というのも意識してください。
・クローゼットの中も冷やすべし
その時のポイントが、押し入れやクローゼットは開けた状態にしてエアコンを効かせること。
押し入れやクローゼットに熱が溜まったままだと、エアコンが切れた時にせっかく冷やした部屋の空気が戻ってしまうのだそうです。
・サーキュレーター併用がオススメ
扇風機やサーキュレーターで体に直接風をあてない角度に調整して併用するのもひとつです。
部屋に気流をおこせば、体感温度は下がっていくので、寝付きやすくなります。
・保冷剤の活用
保冷剤を使っている方もいらっしゃると思いますが、首に直接あてるのは避けてください。冷えすぎは要注意です。
扇風機に取り付けてひんやりした風にするのはいいですね。
・夜間熱中症対策には寝具も重要
ポイントは敷きふとんと接地している背中に熱をこもらせないことです。
こもった熱は大きく寝返りを打つことでしか解消されないのですが、深い睡眠中には寝返りはあまり打てないので通気性や吸湿性のある敷きパッドを利用してみてください。
・暑がりな人と一緒に寝る場合
同じ部屋で眠る家族と体感温度が合わない時は、空調は暑がりさんに合わせておいて、寒がりさんは肌掛けふとんやケット類で調節をしましょう。
・夏でもパジャマは長ズボンタイプがおすすめ
暑がりさんも寒がりさんも、出来れば足は冷やし過ぎないよう、パジャマは長ズボンタイプがおすすめです。
というのも、皆さんも経験があるかと思いますが、ふくらはぎの筋肉が冷えると「こむら返り」が起こりやすくなります。
こむら返りは熱中症の初期でも起こることがあるんですが、強い痛みですぐには歩けないので枕元にお守りがわりの水分も用意しておくと安心です。
◆それでも寝不足!究極の寝不足解消法とは…
それでもよく眠れなかった日の寝不足感はお昼寝で補ってください。
強い眠気でウトウトしてしまう前に予防的に短時間目をつぶるだけでもスッキリできます。
ただ、脱水状態でも眠気やだるさといった症状として出ることがあるので要注意です。
喉の渇きを自覚しにくい高齢者やうまく伝えられない子どもがもし、日中眠いと言ったら、その可能性も考慮してください。
うまく夏と付き合っていくには、しっかり睡眠をとることは欠かません。
よく眠ると自律神経の働きが整い、汗を適切にかけるため過ごしやすくなります。
出来そうな対策はどんどん試してみてください。