レム睡眠とは
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2024.3.6放送
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レム睡眠について
毎回、様々な角度から、睡眠についてお話しておりますが、「睡眠」という分野は、まだまだ謎が多いです。
いま現在、ヒトの睡眠は「ノンレム睡眠」、「レム睡眠」と大きく2つにわけることができます。
その中で特に、まだ解明されていない働きが多そうなのが「レム睡眠」です。
◆レム睡眠時の特徴
レム睡眠は、1950年代に発見されました。
“目を閉じて眠っている人”というと、脳波や脈、そして呼吸もゆったりしているイメージを持つかもしれません。
しかし、その一般的なイメージは「ノンレム睡眠」の様子をあらわしています。
ノンレム睡眠のあとに周期的に表れるのが「レム睡眠」で、レム睡眠は、呼吸や心拍がばらつき、まぶたの下で目がキュキュッと素早く動き、脳波が覚醒している時と同じようになります。
この時に寝ている人を起こすと、高確率で「いま夢を見ていた!」と言うそうです。
そして、その夢の通り、動かないようにくったりと脱力しています。
この特徴は「動けない・息苦しい・何かみえる気がする…」という「金縛り」と似ていますよね。
金縛りは、気づかない程度に睡眠が中断され、再び眠りにつくとき、通常はノンレム睡眠から始まるはずが、うっかりレム睡眠から始まってしまったときに起こりやすいと言われています。
そのため途中で目が覚めやすくなるようなストレスや過労、不規則な生活が引き金になりやすいので、これからの時期、年度末で忙しくなりそうな方はゆっくり休める方法を意識しておきたいですね。
◆レム睡眠の役割
さて、まだ解明されていない部分が多いとされる「レム睡眠」ですが、はっきりとしたレム睡眠をとらえることができるのは鳥類と哺乳類だけとなっています。
大人は1晩のうち2割~3割で、朝方に長く出ていて、赤ちゃんはたくさん眠っているうちの、およそ半分をレム睡眠が占めています。
必要に応じて睡眠は変化するもののようですね。
このレム睡眠には記憶の整理や定着という大事な役割があり、他にも、覚醒と深い睡眠との橋渡し的な役割もあり、「ぐっすり」といわれる深い睡眠だけとっていればいい訳ではありません。
レム睡眠もしっかりとるためには、睡眠の後半が、体温の低い朝方にあたる時間帯に眠っていることが大事で、睡眠時間も短すぎては現れにくいとされています。
まだ解明されつくしていないことも多いですが、レム睡眠が短いと認知症のリスクが上がり、メンタルやストレス耐性とも関連してくることもわかっています。
やはり、しっかり眠っておくのは、日々の生活の質にとっても重要、ということですね(^^)/
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