カフェインの摂取について
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2024.2.14放送
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チョコレートにもカフェインは含まれている
先週はバレンタインデーでしたので、チョコレートを貰ったり、自分用に買ったり、いつもよりチョコレートを食べてしまったという方も多いのではないでしょうか?
美味しいので、ついついパクパク食べてしまいますよね。
そこで今回は、チョコレートに含まれるカフェインのお話をしたいと思います。
◆カフェインによる影響
皆さん、チョコレートにはカフェインが含まれているのをご存知でしたか?
カフェインというと、コーヒーや紅茶はもちろん、緑茶やコーラ、栄養ドリンクがイメージされやすいですが、最近ではエナジードリンクにもカフェインが含まれています。
実は、カフェイン中毒での救急搬送はここ数年増えており、2015年には国内で初めて死亡例も報道されました。
カフェインは習慣性があり、知らず知らずに量が増えると頭痛や頻脈などに繋がることもあります。
そして、覚醒作用があるので、摂取するタイミングによっては、睡眠にも影響することがあります。
その仕組みはというと、「アデノシン」という睡眠物質の働きを邪魔することで、目が冴えるそうです。
個人差はありますが、4時間ほどは体に残るので、夜の睡眠のために夕方以降は控えた方が無難とされています。
逆に覚醒作用が効きだすまでには30分ほどかかると言われているので、短時間だけ昼寝をしたい時には、カフェインを摂取してからお昼寝をすると、スッキリ目覚めやすくなります。
◆朝のチョコレートには注意が必要!?
お目覚めにチョコレートを食べる人もいらっしゃいますか?
糖分をとることで寝起きのぼんやりを解消する...
そんな理由でチョコレートを朝に食べることがあるかもしれませんが、「朝食」としてチョコレートやお菓子をとることはおすすめできません。
お菓子で摂取できる糖分は、血糖値が急激に上がった後、今度は急激に下げ過ぎてしまう恐れがあります。
この作用から、午前中にだるさを感じたり、強い眠気を起こしてしまうことがあります。
チョコレートを食べると満足感があるので、食事の代わりに食べてしまうことがあるかもしれませんが、食事はきっちりと、おやつと分けて食べるように心掛けてください。
◆お酒とタバコによる睡眠への影響
コーヒーやチョコレートに含まれるカフェインのお話しをしていますが、睡眠に影響を与える嗜好品といえば、お酒とタバコ。
どちらも寝る前は避けた方がよいとされています。
寝酒は寝つきがよくなったように感じますが、その後、利尿作用などによって睡眠の質は悪いものとなります。
さらに習慣化してしまうとアルコール耐性が上がり飲酒量も増えやすく、睡眠への影響も悪化し、アルコール依存へのリスクとなるようです。
晩酌程度にしておきましょう。
タバコは吸ってすぐにリラックスの作用がもたらされますが、後からは覚醒作用が2時間以上続くため睡眠の質を悪くしてしまいます。
喫煙習慣があり睡眠に悩んでいる方はまず、夜だけでも禁煙を試してみてください。
禁煙を1週間でも続ければ睡眠の変化を実感できるはずです。
付き合い方によってはプラスにもマイナスにもなるのが嗜好品です。
取り過ぎはよくないにしても、好きな人にとっては心の栄養にもなるので、うまく付き合っていきたいですね。
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