受験生にこそ気を付けてほしい睡眠
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.12.6放送
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受験生にこそ気を付けてほしい睡眠について
1月に入り、受験生の皆さんにとっては追い込みの時期になってきたのではないでしょうか?
記憶することや学習は、睡眠と密接に関係することが明らかになっています。
今回は、身近に受験生がいる方々にも参考にしていただきたい内容です。
◆睡眠時間の確保が必要
受験勉強というと、"寝る間も惜しんで勉強する!そうでなくっちゃ!!"と、とことん追い込む姿を美化しがち…。
でもこれ、実際には褒められることではありません。
乗り切るには“気合や根性”も必要ではありますが、そもそも睡眠不足では、そんなパワーも湧いてきません。
睡眠が不足すると、まず働きが低下するのが「前頭葉」。
集中力や意欲のコントロールの他にも、情報の入力や出力にも関わる部分です。
また、重要な記憶の固定には「ノンレム睡眠」が関係します。
つまり、日中にせっかく学習した分を身につけるためには、その晩にまとまった睡眠時間を確保する必要があるということです。
夜遅くまで勉強しても、朝ゆっくり起きれば睡眠時間は確保できている・・と思うかもしれませんが、長時間働かせて疲労した頭で勉強しても、やはり効率が悪くなります。
エナジードリンクなどで眠気を飛ばして、机に向かってませんか?
本人は実感しにくいかもしれませんが、12時間以上起きている状態では、当然、パフォーマンスはどんどん落ちていきます。
◆夜食は禁物!?
さらに受験勉強のお供、「夜食」までとっていると、その後の睡眠の質まで低下させてしまいます。
実は、軽く空腹状態の方が記憶力は高まるので、夜食が必要なほど遅くまで勉強するのはおすすめできません。
なにより本番の試験開始時間に余裕を持って挑めるように、生活時間帯は遅らせないことが大事なポイントとなります。
既に夜型になってしまっている場合は、今からでも大丈夫です。
焦らず、徐々に朝型モードに切り替えて、早起きにカラダを慣らしていってください。
◆体調管理と睡眠時間の関係
体調管理も気を付けたいことの1つです。
風邪やインフルエンザのかかり易さには、室温だけでなく、睡眠時間もしっかり関係してきます。
平均睡眠時間が6時間未満の人は7時間以上の人より4倍以上、風邪にかかり易いと言われています。
では、ベストな睡眠時間はどのくらいなのか?
アメリカの国立睡眠財団が、年代ごとに推奨される睡眠時間を、多くの信頼できる論文から算出して発表していて、
ティーンエイジャーである14歳~17歳は、"8時間~10時間の睡眠"、個人差はありますが最低でも7時間が推奨されています。
受験勉強は、特別プレッシャーがかかることでもあります。
体調も心の状態も安定を目指すためには、まず睡眠時間の確保です。
それから、効率的な学習に有効な「軽い運動」をはさんだ時間割、これが理想と言われています。
是非ご家族の皆さんも、協力してあげてください。
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