感情と睡眠の関係
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.10.4放送
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感情と睡眠の関係について
季節の変わり目や環境の変化などで心のバランスが乱れてしまう、といったことはありませんか?
「なぜか楽しいと思えない...」「なぜかイライラしてしまう...」
でも、これといった原因が思いつかない...。
そんな時は、まず睡眠の優先順位を上げてみてください!
寝具メーカーだから、睡眠だ!と言っているわけではなく、気分や感情といったものと「睡眠」には深いつながりがあります。
◆朝の方がストレスに強い!?
人は寝不足の状態になると、まず脳の前頭葉の働きが低下すると言われています。
この前頭葉の部分は、人間らしくあるための機能の大部分に関わっており、具体的には論理的に考えたり、集中したり、意欲や感情の調節などをしています。
寝不足になると、この働きが鈍り、情緒不安定になったりキレやすくなったりすると言われています。
「抗ストレスホルモン」という言葉があり、この抗ストレスホルモンは、ストレスから体を守ってくれる防御システムの1つで、体内リズムの支配も受けており、朝に多く分泌され夜は少なくなります。
つまり朝の方がストレスに強く、夜にストレスを受けるとダメージが大きいということになります。
そうなると、例えば気が重くなるようなニュースのチェックなどは朝方にした方がいいのでしょうか?
そうだとわかっていても色々なことが起こりますよね。
◆怒りの感情への対処法
どうしても怒りが湧いてきたときは、「アンガーコントロール」を試してみてください。
これは、2000年頃から一般にも普及しだした心理トレーニングのひとつで、怒りをコントロールして適切に対処することを「アンガーコントロール」と言います。
怒りが収まらない時は、こんな風にしてみてください。
【ピークをやり過ごす】
怒りの対象から離れて「気晴らし」が効果的です。
そのままぶつけてしまうと、不快な気分はかえって長引く場合が多くなるようです。
また、深呼吸もおすすめです。
次に、
【怒りの温度を数値化してみる】
どの程度の怒りか、点数をつけるようにすると客観的に捉えられるようになります。
またタンパク質を朝食でとり、日光を浴びることで「セロトニン」という心を安定させる働きをもつホルモンが昼間、活発に分泌されます。
セロトニンは、夜暗くなると「メラトニン」というホルモンに変わります。このメラトニンは体内リズムの調整に関わる、睡眠にとって重要なホルモンです。
精神的な安定につながる「セロトニン」と「メラトニン」を覚えておいてください。
◆夜はリラックスして過ごす
先程、夜にストレスを受けるとダメージが大きくなると書きましたが、夜はなるべく心穏やかに過ごすことを心掛けるのもポイントになります。
副交感神経が優位になるように、体の力を抜いて呼吸をゆっくりさせるとさらにいいそうです。
イライラしているとなかなか眠れませんよね。
これは交感神経が優位になっているので、寝つきが悪くなっているという状況になります。
さらに怒ったまま寝ると、その記憶は強化されて消去するのがより難しくなるそうです。
厚生労働省が発表している健康づくりのための睡眠指針にも、「睡眠による休養感は、こころの健康に重要です」とあります。
「感情的になりやすくなったなぁ…」という時は、睡眠不足が原因の一つになっているかもしれません。
怒りの気持ちをコントロールするために、余裕のある時間を増やすこと、そして余裕ができれば心のコントロールもしやすくなりそうです。
自分に優しくすることが、睡眠の質を上げることに繋がるような気もしますね。
ぜひ意識してみてください!
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