寝具の洗濯とお手入れ
ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2023.4.5放送
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洗濯表示と寝具のお手入れ
春になり、お洗濯物も比較的乾かしやすくなってきましたね。
今回は洗濯や寝具のお手入れについてご紹介していきましょう。
◆洗濯表示について
家族構成にもよるお洗濯の方法。
例えば、どのくらいの頻度で洗濯機をまわすのか、外干しか乾燥機か、洗濯機は縦型かドラム式か、
お風呂の残り湯は使うか、柔軟剤は使うか、洗濯ネットを使うか、クリーニング屋さんに頼むか、、、などなど
ざっと比べてみるだけでもかなりの違いがありそうです。
皆さん、お洗濯での失敗はありますか?
弊社のお客さま相談室にかかってくる電話でも、
「洗濯はどのようにされましたか」とたずねると、ほとんどの方が「普通」と答えられます。
「ふつう」と答える理由は、自分のこれまでの経験則で、
「これは水洗いで大丈夫」、「ドライクリーニングでOK」、「これは中性洗剤に・・・」
と判断していることが多いことが理由かもしれません。
毎日洗濯を行なっていると、洗濯表示をなかなかじっくり見ることがないという方も多いと思います。
基本的に、繊維製品には洗濯表示がプリントされていたり、縫い込まれていたりします。
製品によっては、表示のないもの、洗濯を前提としていないアイテムもあるので、改めて、お洗濯の前に確認してみてください。
さて、この洗濯表示ですが、2016年12月に改定されていることはご存知でしょうか。
簡単にいくつか表示マークの説明をしますと、
上段左のオケのマークが家庭での水洗いについて表していて、×が付いてあれば、家庭での洗濯が不可。
手のひらのイラストが付いてあれば手洗いとなります。
オケのイラストの中の数字は水温の上限で、オケの下に棒が増えるほど弱く洗ってください、という意味になります。
上段左から二番目の三角のマークは、「漂白」についての表記です。
その右隣りのイラストの「四角の中に丸」が入っているマークは「タンブル乾燥」について表しています。
タンブル乾燥とは、コインランドリーや家庭用ドラム式洗濯機の乾燥機能のような、熱と回転を加える乾燥方法のことです。
お天気にも左右されず早く乾くというメリットがありますが、繊維へのダメージが大きくなるため、
縮んだり型崩れを起こしたりする恐れもあるので、 使う時には注意が必要です。
イラストのように、このマークに×がある繊維製品は自然乾燥をしましょう。
このように、それぞれのマークによって洗濯方法や乾燥方法、アイロンがけ、クリーニングの仕方が表示されています。
お洗濯の際は、一度洗濯表示を確認してみてください。
◆寝具のお手入れについて
寝具のお手入れについてですが、湿気をためないために、
干すのはもちろん大事なことですが、取り込むときには叩かないようにしてください。
叩くと繊維が壊れてカサが減るなど 、劣化が早まる原因になります。
ですので、叩く代わりに、表面のほこりを払ったり掃除機をかけるようにしてみてください。
寝具を干す時間帯として、午前10時から午後3時の間に干すのが理想です。
長時間干すと色あせする恐れがあり、早朝や夕方以降は湿気が高いのでその湿気をふとんが吸収してしまいます。
お天気を気にするほかに、空気がカラッとしているかも見て、ベストなタイミングを狙ってみてください。
また、お洗濯のほかにお手入れとして、寝具にアイロンをかけてダニ対策をする、という方法もありますが、
ナイロンやポリウレタンなど、素材によっては熱に弱いものもあるので、確認してから行ってください。
日々のお洗濯は、正しくお手入れをしていても、使用によるダメージや、水と回転による摩擦、熱や紫外線といった洗濯でのダメージが加わるので、繊維製品はどうしても消耗品となります。
たまには汚れや色あせ、生地がすれてきていないか、毛玉が出来ていないか、ワタが片寄ってきていないかなどのチェックもしてあげたいですね。
一度この機会に、お持ちの寝具のお洗濯やお手入れ方法の確認をしてみてください!