ねむりのコンシェルジュによるお役立ちラジオ
FM京都【SLEEP CONCIERGE】 2021.10.13放送
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毎日よく眠れていますか?
睡眠には、人によってさまざまな特徴があり、眠りづらさで悩んでいる方も少なくはありません。
睡眠の病気には「うまく寝られない」以外にどのようなものがあるのか…
本日は【睡眠障害】の主なものを紹介していきます。
◆睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に舌が落ちて気道が塞がり、呼吸が何度も止まってしまう状態のことです。
いびきや、日中の強い眠気などが特徴で、車の運転中の事故などに繋がりやすいため、最近では広く知られるようになりました。
自覚しにくいものですが、放っておくと心臓病や脳卒中のリスクが高まりますので、心当たりのある方は軽視せず医療機関へご相談ください!
<悪化させないためにできること>
寝る前にお酒を飲まない・枕が高くないかチェックする・横寝を意識する
◆リズム障害
寝て・起きての体内リズム周期と昼・夜の周期がズレてしまい、起きたくても起きられず活動に支障が出る、これが【リズム障害】です。
<悪化させないためにできること>
生活習慣を整えることが基本となりますが、特に「光」が重要だと言われています。
朝は光をたっぷり取り入れ、夜は控えて過ごす…朝は朝らしく、夜は夜らしく過ごすのが良いということです。
早く起きるために、早く寝るというのが当然良いのですが、すでにリズムが崩れている方にはなかなか難しいかもしれません。
まずは「早寝」より「早起き」から取り組み、朝から「光」をしっかり取り込むことから始めましょう!
◆むずむず脚症候群
夜寝ようとすると足に違和感が出て、動かしたくなりじっとしていられなくて寝付けない、なんてことはありませんか?
「痛痒いのだけれど歩くと少し楽になる」という風に伝えられたら良いのですが、うまく症状を伝えられないと、高齢者の場合は「夜間徘徊」と思われたり、小さな子どもの場合は「成長痛」や「多動」と見誤る可能性があります。
<悪化させないためにできること>
軽い症状の場合は、生活習慣を整えたり「鉄分」を取ったりすることで良くなることもあります。
まずは【むずむず脚症候群】とういう病気があることを知っておくということが大切です。
◆過眠症
睡眠時間を十分にとっていても、場所や状況を選ばず強い眠気がおこり生活に支障がでるのが【過眠症】です。
この症状は若いうちに発症することが多く「ただの怠け」と誤解されることも多い睡眠障害で、自分でも異常だと気付きにくいため医療機関にかかるまで時間がかかる病気です。
今回4つの睡眠障害をピックアップしましたが、睡眠障害以外にも加齢やアレルギー、生活習慣病、精神疾患、発達障害など睡眠の問題を抱えやすいものは沢山あります。
自分で改善に取り組んでもうまくいかない時には、悩まずに専門家にご相談を!
その時役立つものとして、自分の睡眠の状態を把握し伝えるために、「何時に寝て起きたか」「眠気の強かった時間帯」「食事のタイミング」などの記録(睡眠日誌)を2週間ほど付けてみてください。
すると、思っていたより不規則だ…。この習慣は良くないかも…。実は病気かも…。など気づきがあるかもしれません。